投稿スタイル

3ページ目がある場合にはこのようにページ移動できます。

「彼女はおかしな恋人だね」と他のツバメたちがぺちゃぺちゃ言いました。 「財産はないくせに、親戚は多すぎるときてる」 実際、その川は葦でいっぱいだったのです。 やがて、秋が来るとそのツバメたちもみんな飛んでいってしまいました。

みんなが行ってしまうと、ツバメはさびしくなり、自分の恋人にも飽き始めました。 「彼女は何も話してくれないしな」ツバメは言いました。 「それに浮気っぽいんじゃないかと思うんだ。 だって彼女はいつも風といちゃついてるんだから」 確かに、風が吹くといつも、葦は最高に優美なおじぎをするのでした。 「彼女は家庭的なのは認めるけれど」とツバメは続けました。 「でも、僕は旅をするのが好きなんだから、僕の妻たるものも、 旅をするのが好きでなくっちゃ」

Pages: 1 2 3

固定ページ: 1 2 3

[ 投稿スタイル ]Demo, , , 2015/04/08 12:00